2026 年 48 巻 3 号 p. 120-125
症例は42歳女性.頭痛と,痙攣を認め搬送され,頭部MRIで上矢状静脈洞と周辺の皮質静脈の閉塞所見を認め,脳静脈血栓症(cerebral venous thrombosis: CVT)と診断した.抗凝固療法に加えて機械的血栓回収療法(mechanical thrombectomy: MT)を行い後遺症なく改善したが,数カ月後に硬膜動静脈瘻(dural arteriovenous fistulas: DAVF)を続発した.MTで治療されたCVTに続発するDAVFの報告は非常に稀である.CVTの治療後においては定期的な画像フォローによって続発性DAVFの発生の有無を観察する必要性がある.