脳卒中
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脳卒中後てんかんの現状と課題
田中 智貴猪原 匡史
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論文ID: 10608

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抄録

近年,脳卒中急性期治療,予防学の進歩により,脳卒中の再発率,死亡率は年々減少してきているが,依然として脳卒中が要介護の最大の要因となっており,脳卒中生存者の長期的QOL の向上が望まれている.脳卒中生存者のQOL に関わる因子としては,脳卒中による失語や麻痺等のdisability に加え,認知障害,抑うつ,感染症などが挙げられる.それに加えて,脳卒中後てんかんはQOL に影響する重要な合併症であり,脳卒中生存者の5~10%前後に認められると報告されている.本報告では,2015 年に当院の行った脳卒中診療施設(189 施設)におけるアンケート調査を通し,脳卒中後てんかんについての概説および診断,治療に関する現状やエビデンス,今後の課題について述べる.

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© 2018 日本脳卒中学会
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