脳卒中
Online ISSN : 1883-1923
Print ISSN : 0912-0726
ISSN-L : 0912-0726

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

脳動脈瘤塞栓術後に遅発性白質病変が出現し微小虚血巣が遺残した1例
柴田 洋平秋山 恭彦 中川 史生神原 瑞樹山﨑 智博㯃松 翔子吉金 努永井 秀政山本 和博林 健太郎
著者情報
ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 11050

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

脳動脈瘤の血管内治療後に,遅発性に発生する白質病変についての報告が散見される.本病態は,血管内留置デバイスから溶出するニッケルに対するアレルギー,あるいは治療中にカテーテルなどから剝離する親水コート剤に対する異物反応などが発生機序と推測されている.今回我々は,潰瘍性大腸炎を基礎疾患に有する内頚動脈瘤患者のステント併用コイル塞栓術後,遅発性に大脳白質の浮腫が発生し,病変縮退後に浮腫病変内に微小虚血巣の残存した1例を経験した.血管内治療後の遅発性白質病変とそのリスク要因について,考察を加え本症の啓発を行う.

著者関連情報
© 2022 日本脳卒中学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
feedback
Top