脳卒中
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モヤモヤ病患者髄液中basic fibroblast growth factor (bFGF) の定量
高橋 明弘宝金 清博上山 博康沢村 豊阿部 弘
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1994 年 16 巻 3 号 p. 201-205

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抄録
モヤモヤ病における塩基性線維芽細胞増殖因子 (bFGF) の関与を検討するため, 脳表髄液中のbFGFをtwo-site sandwich enzyme immuno assayで測定した.モヤモヤ病では18例中16例にbFGFが検出され, 平均値85.5pg/mlであった.動脈硬化性の内頚動脈または中大脳動脈閉塞症では12例中5例でbFGFが検出されたがその値は微量で平均値は検出限界 (10pg/ml) 以下であった.椎間板障害患者から腰椎穿刺にて得た髄液中にはbFGFは検出されなかった.モヤモヤ病で3~4週後に行った対側の手術で得た脳表髄液中にもbFGFが検出された.髄液中にbFGFが検出されたモヤモヤ病症例には, 間接血行再建の効果が認められた.
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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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