名古屋第二赤十字病院神経内科 名古屋大学医学部神経内科
名古屋第二赤十字病院神経内科
名古屋大学医学部神経内科
1995 年 17 巻 2 号 p. 168-174
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失語, 右片麻痺を呈し, 脳血管造影で左中大脳動脈の起始部でのアテローム血栓性脳梗塞と診断された69歳の男性に対し, 新しく共同開発したカテーテルにより上腕動脈から, 超選択的カテーテル挿入による血栓溶解療法を行った.ウロキナーゼ48万単位により再開通が認められ, 神経徴候は著明に改善した。経上腕動脈アプローチでも, マイクロカテーテルによる頭蓋内血管の超選択的血栓溶解療法は十分に可能であることが示唆された.