脳卒中
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脳血管性痴呆の発症危険因子
田中 裕原 斉山口 武典
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1996 年 18 巻 4 号 p. 282-287

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抄録

慢性期脳血管障害者400例を対象に, 脳血管性痴呆の危険因子を抽出する目的でretrospectiveな検討を加えた.知的機能評価は, cross cultural cognitive examinationを用いて診断した.知的機能低下群112例 (D群;69歳±9), 非低下群288例 (ND群;63±10歳) で, 両群間の背景因子に有意差が見られた項目は, 年齢 (D群>ND群), 教育歴 (D群<ND群), CT上の病巣の大きさ・病変数・萎縮度 (D群>ND群) であった.血圧管理状態には有意差はなかった.CT所見に関するパラメーターを除く他の要因で, 多重ロジスティック回帰分析を行なうと, 加齢, 低教育歴, 拡張期血圧高値, 総コレステロール低値が知的機能低下と関係があった.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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