脳卒中
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原発性橋出血74例の臨床的検討
臨床症状, CT所見と転帰について
村田 芳夫梶川 博山村 邦夫山口 慎也中村 重信
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1996 年 18 巻 4 号 p. 288-293

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抄録

1981年1月から1994年12月末までの14年間に当該施設で入院加療を行った原発性 (高血圧性) 橋出血74例を対象とした.原発性脳出血全体に対する橋出血の比率は5.2%で, 年齢は31歳~94歳 (平均年齢60.3歳), 性別は男56例, 女18例 (男女比3.1 : 1.0) であった.血腫の局在や進展は全例CTにより判定し, ほぼ橋内にあるものを橋内限局型, 橋から中脳あるいは基底核に及んでいるものを橋外進展型に分類した.転帰 (発症約6カ月後のADL) は, 1群 (完全社会復帰もしくは軽快退院), 2群 (要部分介助), 3群 (要全面介助), 4群 (寝たきりあるいは植物症状態) に分類し, 死亡群は5群 (早期死亡) と6群 (合併症死亡) に分類した.1群16例, 2群10例, 3群11例, 4群2例, 5群30例, 6群5例であった.多変量分散分析の結果, これらの転帰は呼吸異常, 過度の高熱, 瞳孔所見, 血腫の脳室穿破と有意に相関した.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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