脳卒中
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99mTc標識アルブミン・マイクロスフェア頚動脈内注入法によるSTA-MCA吻合術の評価
恵谷 秀紀木村 和文岩田 吉一米田 正太郎今泉 昌利
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1981 年 3 巻 1 号 p. 37-44

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抄録

STA-MCA吻合術施行例に99mTc-アルブミン・マイクロスフェア (HAM) 頚動脈内注入法を新た適用し, 吻合血管を介する血流分布を検討し, 脳血管撮影と対比してその有用性を検討した.対象は内頚動脈閉塞症13例 (内両側閉塞2例), 中大脳動脈閉塞と狭窄の各1例で, 15例の17本の吻合血管に本法を施行した.5mCiの99mTc-HAMを内頚動脈閉塞症では手術側の総頚動脈に, 他の症例では外頚動脈に注入し, 5方向のシンチグラム (HAMシンチ) を記録した.HAMシンチでは多方向の観察により, 吻合血管を介する頭蓋内潅流領域を顔面, 頭皮などの外頚動脈領域と容易に識別出来, その領域は術後脳血管造影での頭蓋内血管造影の程度とよく対応し, しかも領域としてより明瞭に描出された。本法は吻合血管を介する潅流領域を微小循環レベルで明瞭に描出出来, 脳血管造影, rCBF測定などとともに吻合血管機能評価の上で1つの検査法として臨床的に有用であると考られる.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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