脳卒中
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脳血管障害におけるCTおよび脳シンチグラム所見の比較検討
松林 公蔵川村 純一郎福山 秀直
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1981 年 3 巻 1 号 p. 45-53

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抄録

脳血管障害例で, CTおよび脳シンチグラムをほぼ同時期かつ経時的に施行し両者の所見を比較検討し, 以下の結果を得た.
(1) 脳梗塞では, CT造影効果陽性部位のみが脳シンチグラムの異常集積像と時期および部位の点でほぼ一致した.
(2) 脳梗塞におけるCT低吸収域と脳シンチグラム異常集積像は, それらの発現時期および形態が, 必ずしも相関しなかった.
(3) 脳シンチグラムによる脳梗塞病巣描出にあたっては, early brain scan (RI静注直後) よりもdelayed brain scan (RI静注後3時間後) の方が明瞭であり, その逆は皆無であった.
(4) 脳内出血例でのCT造影効果と脳シンチグラムとの関係は, 脳梗塞のように一定したものはなかった.
脳梗塞におけるCT造影効果陽性部位, すなわち脳シンチグラム陽性部位は, その病態生理を考えるにあたり, また治療の上からも重要な意義を持つと考えられる.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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