抄録
現在,アジアを中心にH5N1亜型ウイルスによる高病原性鳥インフルエンザが猛威を奮っており,ヨーロッパへも拡がる傾向をみせている.2004年のわが国の3県における発生から分離されたウイルスは2003年中国で分離された遺伝子型Vに相当し,アジアで優勢な遺伝子型(Z)とは異なっていた.また2003年の動物検疫所におけるウイルスサーベイランスで中国由来輸入アヒル肉からも高病原性H5N1亜型ウイルスが分離された.このウイルスは既知の遺伝子型とは異なっており,またウイルスのマウスに対する病原性はマウス接種後著しく増強した.