ウイルス
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総説
HIV/SIV感染におけるFollicular helper CD4 T細胞の役割
山本 拓也
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2012 年 62 巻 2 号 p. 161-166

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抄録
 ウイルス感染防御において,抗体は主要な役割を果たす.しかしながらHIV感染者では様々なB細胞性免疫異常が報告されている8).CD4T細胞によるB細胞へのヘルプはB細胞免疫において非常に重要な役割をなしていることは明らかであるが,HIV感染ではCD4T細胞の枯渇,機能異常が生じるため,これらCD4T細胞によるB細胞へのヘルプが正常でないことは容易に想像される.
 Follicular helper CD4 T細胞(TFH細胞)は第2リンパ組織に局在するCD4T 細胞集団であり,B細胞の胚中心(Germinal Center; GC)形成,体細胞超変異 (somatic hypermutation; SHM) ,メモリーB細胞産生,維持に中心的な役割をなしていると考えられており,近年ウイルス感染においてそれら細胞の役割に関して 注目が集まっている9, 1).そこで本稿では,我々のグループで得られた最新の知見を中心に,TFH細胞とHIV/SIV感染の関連,それに基づくワクチン開発の可能性について紹介する.
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© 2012 日本ウイルス学会
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