動物の循環器
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方法
新しい肉眼解剖用鋳型標本作製法
―発泡スチロールを使用して―
中久喜 正一
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2000 年 33 巻 2 号 p. 70-74

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抄録
発泡スチロールを利用して鋳型標本を作製する方法を考案した。発泡スチロールをアセトンで溶かして流動状にし,それにシンナーと硬化剤を加え攪拌して注入剤とし,これを金属製のポンプで血管系および管系統に注入する。注入完了後は器官の形状を保った状態で水中において注入剤を硬化させた後,塩酸で軟組織を処理し,それを水洗いして鋳型標本を完成させた。作製した鋳型標本は比較的きれいで,丈夫である。また注入剤は短時間で作製でき,あまり器具に付着しないため扱いやすい。
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© 2000 日本獣医循環器学会
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