動物の循環器
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33 巻, 2 号
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解説
原著
  • 福元 彩, 村上 隆之, 内田 和幸
    2000 年 33 巻 2 号 p. 55-60
    発行日: 2000年
    公開日: 2005/10/27
    ジャーナル フリー
    心大血管奇形のウシ554例中5例(0.9%)に右大動脈弓が認められた。それらは宮崎大学で剖検されたウシ5144例中の5例であった。症例1は完全内臓逆位で,心臓と大血管は正常の鏡像を示していた。他の4例は心房と腹腔内臓は正位であった。症例2では腕頭動脈から起始した左鎖骨下動脈は食道の背面を左走し,不完全な血管輪を形成していた。症例3と4の左鎖骨下動脈は腕頭動脈から起始し,気管の腹方を横切っていた。症例5の左鎖骨下動脈は大動脈弓の最終枝として起始し,食道の背面を横切っていた。さらに症例5の左動脈管は肺動脈幹の分岐部と大動脈弓の末梢部を結合し,気管と食道を囲む完全な血管輪が形成されていた。
  • 中久喜 正一
    2000 年 33 巻 2 号 p. 61-69
    発行日: 2000年
    公開日: 2005/10/27
    ジャーナル フリー
    20例のウサギの肺を使用した。ウサギの肺の気管支分岐を比較解剖学的に検討すると,右肺は,前葉,中葉,後葉および副葉からなり,左肺は2葉に分かれた中葉と後葉からなる。右肺動脈は右前葉気管枝の腹方を通り,右中葉気管枝の背方を越えて右気管支の背外側に沿って後方に伸びる。その経過中,主として気管枝の背側あるいは外側に沿って走る肺動脈枝を分枝する。左肺動脈は左中葉気管枝の背方を越えて右肺の場合と同様に分布する。肺静脈枝は主として気管枝と気管枝の間で,しかも気管枝の内側または腹側を走り,最終的に太い4本の肺静脈を形成して右心房に注ぐ。
方法
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