日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
Klinefelter症候群にみられた難治性下腿潰瘍の4例
北野 育郎辻 義彦保島 匡和辻 依子寺師 浩人
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ジャーナル オープンアクセス

2011 年 20 巻 4 号 p. 711-715

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抄録
Klinefelter症候群は,2つ以上のX染色体,1つ以上のY染色体を有する性染色体異常症で,男性性腺不全のなかでは最も頻度が高いと報告されている.またKlinefelter症候群に静脈瘤や下腿潰瘍が合併することは知られているが,実際には見逃されている例も多い.最近6年間にうっ滞性皮膚炎を伴った難治性下腿潰瘍を主訴に受診し,Klinefelter症候群と診断された4例を経験した.明らかな基礎疾患がない男性のうっ滞性皮膚炎や難治性下腿潰瘍を診察した場合,Klinefelter症候群も念頭におく必要があると思われた.
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