新東京病院心臓血管外科
2013 年 22 巻 4 号 p. 737-740
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要 旨:71歳女性.胸痛を主訴に受診した.CTで急性大動脈解離の診断の下,上行弓部大動脈人工血管置換術を施行した.術直後より急激な肝酵素およびCPKの上昇を認め内臓血管の閉塞が疑われた.このため経食道エコーを使用して腹腔動脈の閉塞を確認し,緊急で右外腸骨動脈-総肝動脈バイパス術を施行した.その後肝酵素およびCPKは順調に低下し,重篤な合併症なく軽快退院した.急性大動脈解離における内臓動脈の血流確認に経食道エコーは有効であった.
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