日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
腹部ステントグラフト内挿術18 カ月後にグラフト閉塞をきたした1 例
井上 有方福田 宏嗣松下 恭権 重好堀 貴行清水 理葉
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2014 年 23 巻 4 号 p. 804-808

詳細
抄録
要旨:症例は65 歳,男性.腹部大動脈瘤に対し腹部ステントグラフト(Zenith®)内挿術を施行された.術後経過良好にて軽快退院した.術後14 カ月頃より右下肢の痺れを自覚するようになり,術後18 カ月目に両下肢の痺れ・冷感が出現し来院.CT 検査で腎動脈下からステントグラフト閉塞所見を認めた.急性大動脈閉塞と診断し緊急人工血管置換術を施行した.CT 画像所見からステントグラフト右脚閉塞から血栓が左脚に進展し完全閉塞をきたした稀な症例を経験したので報告する.
著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top