2019 年 28 巻 3 号 p. 213-217
症例は75歳,男性.右下肢のむくみ,足趾の色調不良を主訴に来院.下肢エコー検査と造影CT検査で壁在血栓を有する31 mm大の右膝窩動脈瘤を指摘され,瘤によるblue toe syndromeと診断した.治療はVIABAHNを用いた血管内治療を施行した.膝の屈曲・伸展状態で血管造影を行い,適切なlanding zone,またover lapとなる場所を確認しデバイス選択を行った.術後9カ月経過したが問題はなく,CT検査で膝窩動脈瘤は血栓化が得られエンドリークも生じていない.