2019 年 28 巻 3 号 p. 219-247
2013年から日本血管外科学会は,我が国の血管外科医により行われている重症下肢虚血(critical limb ischemia; CLI)診療の現状を明らかにし,その結果を現場の医師に還元することで,医療の質の向上に貢献することを目的として,全国規模のCLI登録・追跡データベース事業を開始した.このデータベースは,非手術例も含むCLI患者の背景,治療内容,早期予後,および治療後5年までの遠隔期予後を登録するもので,JAPAN Critical Limb Ischemia Database(JCLIMB)と呼称し,NCD上に設置されている.2013年から2016年までの4年間に登録されたCLIの基礎,および,早期予後データは,それぞれ年報として報告してきたが,本論文では,本邦のCLI診療の全体像を明らかにする目的で,これまでの4年間のデータを集計して報告する.