日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
EVAR後瘤縫縮術後の瘤再拡大に対しRelining Techniqueで治療した1例
緑川 博文 太田 和寛植野 恭平滝浪 学堀田 明敬菅野 恵
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 32 巻 1 号 p. 69-72

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抄録

腹部大動脈瘤(AAA)に対するステントグラフト内挿術(EVAR)は,その低侵襲性および有効性から広く普及し,本領域の不可欠な治療となっている.しかし,遠隔期におけるendoleakに関連する瘤径拡大は,その臨床成績向上には重要な問題である.今回初回EVAR 14年後に原因不明の著明な瘤径拡大に対し開腹瘤縫術施行後,再度の瘤径拡大を認め,type IVないしV endoleakと考え,人工血管置換も考慮したが,手術リスクを考慮し,ステントグラフトによるrelining techniqueを行い,瘤径縮小を認めた症例を経験したので報告する.

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