水環境学会誌
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原著論文
中海浚渫窪地におけるN・P・Sの溶出速度の見積もりと石炭灰造粒物を用いた覆砂の効果
木戸 健一朗斉藤 直魚谷 律人桑原 智之相崎 守弘
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2014 年 37 巻 3 号 p. 71-77

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抄録
中海の細井沖浚渫窪地において,底泥酸素要求量(以下,SOD),栄養塩及び硫化水素(以下,H2S)の溶出速度をチャンバー実験法により検討した。また,浚渫窪地の一部を石炭灰造粒物で覆砂して溶出抑制効果を検証した。その結果,SODは最大で712 g·m-2·day-1,NH4-N溶出速度は最大で640 mg·m-2·day-1,PO4-P溶出速度は最大で103 mg·m-2·day-1,H2S溶出速度は最大で約12600 mg·m-2·day-1であった。実験期間中の石炭灰造粒物の覆砂による負荷削減効果は,SODが23%,H2S溶出速度が69%,NH4-N及びPO4-P溶出速度がそれぞれ87%,52%であり,貧酸素条件が長期間続く浚渫窪地でも石炭灰造粒物の覆砂効果が期待でき,溶出を抑制できることが明らかになった。
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© 2014 公益社団法人 日本水環境学会
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