水環境学会誌
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調査論文
ハス田群からの水質汚濁物質流出負荷量に対する基盤整備の影響
飯尾 恒吉田 繁樹北村 立実松本 俊一黒田 久雄
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2019 年 42 巻 4 号 p. 171-176

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抄録

茨城県のレンコン出荷量は全国一位であり, 全国のレンコン収穫量, 出荷量の半分近くを占めている。茨城県土浦市手野地区はレンコン専作地帯で, 1995年から2015年にかけて日本で初めてハス田群で基盤整備を実施し, コンクリート畦畔整備や用排分離等を行った。本研究では基盤整備された手野地区において流出負荷量調査を行い, 基盤整備による流出負荷量の影響を調査した。ハス田群からの排出負荷量を検討した結果, SS, COD, TNは3月から4月にかけて最大の値を示し, その要因として石灰窒素施用, 基肥施肥の影響が考えられた。TPは土壌が嫌気状態になりやすい7月から8月にかけて最大の値を示した。一年間の差引負荷量は基盤整備前と比べ, SS, COD, TN, TP全てで増加し, その要因として用排分離を整備したことにより, 田越灌漑の沈殿効果が消失した影響が考えられた。

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© 2019 公益社団法人 日本水環境学会
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