水環境学会誌
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技術論文
液体クロマトグラフィータンデム質量分析による水道水中の140農薬の一斉分析法の妥当性評価
小林 憲弘宮本 紫織佐藤 学木下 輝昭高木 総吉岩間 紀知粕谷 智浩古川 浩司堀池 秀樹齊藤 香織京野 完髙原 玲華五十嵐 良明
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2019 年 42 巻 6 号 p. 247-258

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抄録

前報で確立した水道水中の140農薬のLC/MS/MS一斉分析法が全国の水道水質検査に適用できるかどうかを検証するために, 国立衛研以外に新たに11機関において水道水を用いた添加回収試験を行い, これら12機関の試験結果を合わせて解析および評価した。各機関は, 採取した水道水にアスコルビン酸ナトリウムを加えて脱塩素処理した後, 140農薬の混合標準液を添加し, 各機関で最適化したLC/MS/MS測定条件を用いて試料を測定した。その結果, 48農薬は目標値の1/10と1/100の両方の添加濃度において全12機関が厚生労働省の「水道水質検査方法の妥当性評価ガイドライン」の真度・併行精度の両方の目標を満たし, 69農薬は過半数 (≧7) の機関が同ガイドラインの真度・併行精度の両方の目標を満たしたことから, 本分析法は迅速・簡便な農薬一斉分析法として全国の水道水質検査に適用できると考えられる。

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© 2019 公益社団法人 日本水環境学会
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