水環境学会誌
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技術論文
湖沼水のTOC分析について全有機炭素計を用いて精度高く測定する手法の検討
早川 和秀廣瀬 佳則岡本 高弘七里 将一尾原 禎幸能登 紀幸井上 信介
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2019 年 42 巻 6 号 p. 259-267

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抄録

水環境における有機汚濁を示す指標の1つである全有機炭素 (TOC) について, 懸濁物を含む試料での分析精度を高めるため, 燃焼酸化式TOC計による分析の前処理や測定方法について検討した。超音波ホモジナイズによって懸濁物を破砕することで, 分散した物質の均質化を促し, TOC測定値の確度を向上させることができた。試料の注入シリンジ内や機器内の経路の減失を少なく設計されたTOC計を用いると, 琵琶湖北湖試料では良好な回収率が得られたが, 高濃度の懸濁物や溶存有機物を含む試料では回収率が低下する問題がみられた。回収率の低下はTOC測定値から溶存態有機炭素 (DOC) 測定値の差分によって算出される粒子態有機炭素 (POC) 測定の正確度を下げる。ただし, TOC燃焼酸化方式にあるNPOC法とTC-IC法の2つの測定方法を試料濃度によって使い分けることで, 正確度を補えることが明らかとなった。

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© 2019 公益社団法人 日本水環境学会
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