不法投棄された家電製品から溶出する各種金属元素の最大リスクを評価する手法を検討するために, 銅, 鉛, 亜鉛, アンチモンのペレット試料および廃PC部品 (プリント基板, ブラウン管ガラス, 液晶パネル) の破砕物試料を溶出液に60日間浸漬し, 各種元素の溶出量と溶出挙動を測定した。ペレットあるいは廃PC破砕物試料のいずれの場合も金属の溶出量は長時間にわたって増加したことから, 振盪溶出時間を6時間に設定した告示13号溶出試験は不法投棄廃棄物の最大リスクの推定のような長期間溶出挙動の評価には適用が難しいと考えられた。60日間の浸漬による溶出速度は高速攪拌装置による長期間振盪溶出の結果と比較して遅くなるものもあったが, 溶出最大値は大きな差はなく, 連続振盪を伴わない静置浸漬による試験法は有効と考えられた。さらに, 時間と溶出量の関係はいくつかのパターンに分類できることが分かった。