水環境学会誌
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技術論文
弱陰イオン交換型固相抽出 (WAX) カートリッジ充填量が海水中PFAS分析に及ぼす影響 -短鎖PFASへの適用-
古川 浩司, 橋本 真, 後藤 恵, 前川 実優, 金子 聡
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キーワード: PFAS, 海水, 固相抽出, 短鎖PFAS, LC-MS/MS
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2026 年 49 巻 p. 109-116

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抄録

ペルおよびポリフルオロアルキル化合物 (PFAS) は難分解性および残留性を有し, 水環境中での分布把握が重要視されている。特に海水試料では高濃度の塩類が共存するため, 固相抽出およびLC-MS/MS測定においてマトリクス影響を受けやすく, 短鎖PFASの保持が課題となる。本研究では, 弱陰イオン交換型 (WAX) 固相抽出カートリッジの充填量が海水中PFASの回収率に及ぼす影響を検討し, 短鎖PFASを含む広範なPFASの一斉分析への適用性を評価した。海水100 mLに13C標識PFASを添加した充填量比較試験では, 検討した3条件のうち1000 mg条件で最も良好な絶対回収率が得られ, その回収率は54.0~110%であった。伊勢湾海水を用いたネイティブPFASの添加回収試験でも, サロゲート補正後回収率72.0~115%, RSD 3.7~10.6%, MDL 0.13~0.36 ng L-1, MQL 0.33~0.94 ng L-1であった。以上より, 本分析法は短鎖PFASを含む広範なPFASの海水試料中分析に適用可能であり, 海洋環境モニタリングに有用であると考えられる。

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