水質汚濁研究
Print ISSN : 0387-2025
南浅川におけるアミノ酸の存在量と組成
河野 はるみ小倉 紀雄
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1987 年 10 巻 8 号 p. 495-502,483

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抄録
南浅川河川水および流入下水中のアミノ酸を高速液体クロマトグラフィー (HPLC) により分析した。
全溶存態アミノ酸 (TDAA) の分析誤差は3.2%, 検出限界は50p molとなった。アミノ酸組成の分析誤差は1.5%, 検出限界は5n molとなった。TDAA濃度は河川水で, 1.0から40μmol・l-1, 下水で2.0から200μmol・l-1となった。TDAAの収支から, 流下に伴い, TDAAは河川水から除去される傾向が認められた。
懸濁態アミノ酸 (PAA) には, アスパラギン酸, グルタミン酸, グリシン, アラニンが多く, これらの組成の流下に伴う変化はほとんど認められなかった。溶存態アミノ酸組成は, 流下に伴いやや変化する傾向が認められた。
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© 社団法人日本水環境学会
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