抄録
筆者らは、建廃の徹底管理することによる不法投棄防止および適正処分推進を目的として「建設廃棄物管理システム:CWMS(Construction Waste Management System)」を構築した。本稿では、このシステムの機能の一つである、運搬中の「重量増減管理」及び「運搬経路管理」の両機能を応用し、建廃処理・処分工程における“重量収支管理”が可能となることを述べた。また、このような管理体制を整えるためには、CWMSのように、「全ステークホルダーの参加」と、廃棄物だけで無く「全建設副産物を管理対象」とするシステム基盤が必須であることを述べた。