抄録
地球温暖化対策については、京都議定書の目標達成に向け、国内においても各主体が京都議定書目標達成計画の達成に向け取り組まれているところである。 廃棄物部門より排出される温室効果ガスは、我が国から排出される温室効果ガス全体の3%を占めており、そのうち、一般廃棄物関連では1%、産業廃棄物関連では2%である。これらの廃棄物処理に係る温室効果ガスの削減を図りつつ、廃棄物発電等によりエネルギーの回収を進めていくことが、廃棄物処理における地球温暖化対策を推進する上で重要となる。 以降では、一般廃棄物(ごみに限定)処理に係る地球温暖化対策について、その現状を明らかにしつつ、有効な方策について検討することとする。