現在、不法投棄廃棄物は発見量だけでも1,567万トンとなっており、早期撤去が望まれている。この不法投棄廃棄物のうち、汚泥・燃え殻・ばいじんは撤去作業時に飛散や漏洩等の問題が起こりやすい。そこで、当社ではこれら廃棄物の飛散や漏洩を防止しつつ容器へ回収することができる吸引装置を開発した。 この装置を使用して、土壌のような硬い固形物の撤去効率を上げることを目的とした吸引テストを実施した。 その結果、固形物の吸引回収量は平均粒径と良い相関があり、固形物の平均粒径が大きいほど回収速度が低下することが確認できた。固形物をほぐす前処理をして吸引物の平均径を概ね10mm以下にすれば、1.5t/hの回収量を確保できることが確認できた。