廃棄物処分場の跡地の活用を図るに際し、事前に実施された調査で重金属類による土壌および地下水汚染が確認された。その拡散を防止するため、鉛直遮水壁の造成工事を行った。遮水壁は地中障害物や施工性を勘案し、エコクレイ(EC)ウォール工法を採用した。これは膨潤度の高い遮水材であるECウォール材と、原位置の土砂と混合して造成し、不透水性能の高い壁体を造成するものである。エコクレイウォール工法により造成された壁体は、壁体透水係数1×10-7(cm/s)以下の遮水性能を持ち、セメントにより造成された壁体に比べ追随性を保有するため、地震等による破損が生じにくい。