抄録
プラスチック製容器包装は、混合物であるが故の処理困難さが影響して、処理にかかる費用が急増し、社会問題化している。プラスチック製容器包装の処理方式には再生樹脂化や高炉原料化などいくつかのものがあるが、その環境負荷と経済性を総合的に評価することはほとんど行われていない。本研究は、プラスチック製容器包装の処理・処分方式の環境負荷と経済性のバランスをエコ効率を用いて評価した。その結果、ガス化、セメント原料化、RPF化、焼却発電のエコ効率が優れ、高炉原料化、コークス炉化学原料化がそれに続き、再生樹脂化は、他の処理方式と比較してエコ効率が劣ることが判った。理由は、再生樹脂化において多くの残渣が発生すること、再生樹脂の品質が低いことによる。