抄録
3Rに係る市民の行動変容を目的として、津山市においてモデル地域を設定して情報提供を実施するとともに、こうした普及啓発の前後にアンケート調査・ごみ組成調査を実施し、その情報認知・行動の変化を検討した。普及啓発テーマとして、紙製容器包装等のリサイクル・生ごみの自家処理・マイバッグ持参等のごみ減量行動に焦点を当て、モデル地域の住民を対象とした説明会を開催するとともに、説明会に参加しなかった住民に対して情報提供チラシ・マイバッグを配布した。普及啓発の結果、紙製容器包装等の分別保管率・生ごみの自家処理率・マイバッグの持参率ともに向上し、特に説明会に参加した住民における啓発効果が最も大きかった。また、啓発前後の排出原単位を見ると、その他の紙製容器包装で啓発前の20.8g/人/日に対して啓発後に17.3g/人/日となり、減量効果が認められた。