日本水処理生物学会誌
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フェリハイドライト培地とPCR-DGGE法を用いた河川底泥中の異化的鉄還元細菌の検出
関川 貴寛林 広紀岩堀 恵祐
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2010 年 46 巻 4 号 p. 191-199

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抄録
異化的鉄還元細菌はアモルファス鉄酸化物であるフェリハイドライトを異化的に還元してマグネタイトを生産することで知られている。この異化的鉄還元細菌は自然界に普遍的に存在しており、世界各地の環境試料から様々な菌株が単離されているが、日本における探索及び単離の報告は未だ行われていない。我々は、日本における異化的鉄還元細菌の探索を目的とし、フェリハイドライト培地とPCR-DGGE法を用いて、静岡県内の河川底泥からマグネタイト生産能を有する細菌の検出を試みた。フェリハイドライト培地では異化的鉄還元細菌が選択的に培養され、DGGEバンドパターンは培養前後で著しく変化した。また、培養後の主要なDGGEバンドから抽出したDNAの塩基配列解析と相同性検索を行った結果、すべての試料中に異化的鉄還元細菌が存在していることがわかった。培養後の底泥試料(4箇所)の主要なDGGEバンドの相同性はそれぞれ、Bacterium ROME215Asa (98%)、Geobacter thiogenes K1 (98%)、Geobacter sp. T32 (100%)、Geobacter sulfurreducens PCA (100%)であった。本研究により、フェリハイドライト培地を用いることで、培養前の試料からは検出できなかった異化的鉄還元細菌をPCR-DGGE法で検出できることが明らかになり、日本の河川にも様々な種の異化的鉄還元細菌が生存していることが示唆された。
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© 2010 日本水処理生物学会
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