日本水処理生物学会誌
Online ISSN : 1881-0438
Print ISSN : 0910-6758
ISSN-L : 0910-6758
報文
沈水植物種の季節的変動下における浄化等特性の比較研究
呂 志江李 洁明杉浦 則夫稲森 隆平徐 開欽稲森 悠平
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 49 巻 1 号 p. 11-19

詳細
抄録
植物緩衝滞水質浄化法において、沈水植物種の浄化特性の比較を目的に、7種の沈水植物を用いて生活排水の連続処理実験を行った。供試沈水植物による15℃~25℃条件下でのT-N・T-P除去能に差は認められなかった。25℃以上および15℃未満の条件下でT-N・T-P除去能が低下する種が認められた。フサモは水温の高低に左右されずT-Nの浄化能が安定していることが明らかとなった。ササバモ、マツモ、フサモ、ヤナギモは低水温下でもT-Pの浄化能が安定していることが明らかとなった。付着生物親和性は、マツモが最も高いことが明らかとなった。環境生態工学の視点から富栄養湖沼の水環境保全を目指した植栽・定着化を行う場合、水質浄化能および付着生物親和性を供試沈水植物7種で総合的に勘案するとマツモが最も好適な初期適用種であると結論づけられた。
著者関連情報
© 2013 日本水処理生物学会
前の記事 次の記事
feedback
Top