日本水処理生物学会誌
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異なる温度条件下で酢酸を基質として活性汚泥から集積した混合微生物群集のポリヒドロキシ酪酸蓄積能と関連微生物群
井上 大介鈴木 悠太諸星 丈太清 和成
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2017 年 53 巻 2 号 p. 57-67

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抄録
本研究では、Feast-famine法を用い、下水処理活性汚泥から異なる温度でポリヒドロキシ酪酸(PHB)蓄積微生物を集積し、集積されたPHB蓄積微生物のPHB蓄積能と種構成に及ぼす集積温度の影響について調査した。PHB蓄積微生物の集積は、酢酸を唯一の外部基質として用い、20℃あるいは28℃に制御した連続回分式リアクターにおいて行った。種汚泥及びPHB蓄積微生物集積系のPHB蓄積能を比較するため、窒素・リン制限条件下でPHB蓄積試験を実施した結果、2種類の集積系は種汚泥の約2倍の最大PHB蓄積率及びPHB収率を有することが明らかとなった。このことから、本研究で検討した温度範囲では、feast-famine法による集積によって汚泥のPHB蓄積能を大幅に高めることができることが示唆された。また、PHB合成に関与するphaC遺伝子のクローンライブラリ解析を行った結果、種汚泥にはBurkholderiales目のPHB蓄積微生物が優占したが、集積後にはRhodocyclales目(特にThauera属)のPHB蓄積微生物の存在比が顕著に増加し、PHB蓄積能がより高い20℃で構築した集積系においてRhodocyclales目のPHB蓄積微生物の存在比の増加割合が高いことが明らかとなった。このことから、Rhodocyclales目のPHB蓄積微生物が集積系の高いPHB蓄積能に関与していることが示唆された。
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© 2017 日本水処理生物学会
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