組織培養研究
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最近開発された抗生物質の組織培養への適用性の検討
湯浅 貴恵阿部 絵里子難波 正義
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1996 年 15 巻 2 号 p. 155-159

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抄録
最近開発された抗生物質を培養細胞に使用する場合、それらの抗生物質の最適濃度を検討した。今回検討した抗生物質はミノマイシ、バンコマイシン、チエナムである。これらの抗生物質はペニシリン、ストレプトマイシン、カナマイシンのような従来の抗生物質に比べ、細菌の感染に対してより効果的であると思われる。今回は、60Coγ 線により不死化されたヒト線維芽細胞(KMST-6)を使用し、コロニー形成率と細胞増殖率を薬剤毒性の指標として検討を行ったoその結果は、ミノマイシン、バンコマイシン、チエナムの至適濃度はそれぞれ1~5μg/ml、2~5mg/ml、1~10μg/mlであった。
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© 日本組織培養学会
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