Journal of Traditional Medicines
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Yokukansan, a traditional Japanese herbal medicine, promotes neurite outgrowth in PC12 cells through the activation of extracellular signal regulated kinase 1/2 and phosphatidylinositol 3-kinase/Akt
Kaori KubotaKentaro SanoAkiko ShiraishiNatsuko BeppuAi NogamiNaoki UchidaKotaro TakasakiShutaro KatsurabayashiKenichi MishimaRyoji NishimuraMichihiro FujiwaraKatsunori Iwasaki
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2013 年 30 巻 3 号 p. 102-113

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抄録
神経栄養因子は神経の生存, 分化, 再生を促進させ, 神経の機能維持に重要な役割を果たす。 したがって神経栄養因子様の作用を示す化合物や, 神経栄養因子の生合成を促進させる化合物は, アルツハイマー病など神経精神疾患の治療薬としての可能性がある。 抑肝散は, 7 つの構成生薬から成る漢方方剤で, 不安や不眠の他, 近年ではアルツハイマー病の BPSD (認知症の行動・心理症状) の改善に多く使用されている。
本研究では, 抑肝散が神経栄養因子様作用を有することを, PC12 細胞の神経様突起伸長をその指標として初めて明らかにした。 抑肝散は, 濃度依存的に神経様突起を伸長した。 また, 抑肝散は, 突起伸長時に主要な役割を担う Erk1/2 と Akt をリン酸化した。 さらに, 抑肝散による神経様突起伸長効果および, Erk1/2 と Akt のリン酸化は, Erk1/2 経路阻害剤 U0126, Akt 経路阻害剤 LY294002 によって有意に抑制された。 一方で, NGF 受容体 TrkA の阻害剤 K-252aによっては, いずれも抑制されなかった。
以上の結果より, 抑肝散は TrkA 非依存的に Erk1/2 経路と Akt 経路を介して神経様突起伸長効果を示すことが明らかになった。 抑肝散は神経栄養因子と同様の情報伝達経路を活性化させることから, 新規機序のアルツハイマー病治療薬となる可能性が示された。
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© 2013 Medical and Pharmaceutical Society for WAKAN-YAKU
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