Journal of UOEH
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ステロイド麻酔薬アルファジオンと肝ミクロゾームとの結合スペクトル
重松 昭生高橋 成輔田中 孝夫中村 征矢
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1983 年 5 巻 3 号 p. 343-349

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抄録
新しい静脈麻酔薬であるアルファジオンは, 主成分であるalphaxaloneとalphadolone acetateの合剤であり, 作用時間が短かく調節性に富んでいる. 今回我々はラットを用いて, アルファジオンの投与による肝ミクロゾームP-450の誘導と基質結合スペクトルについて検討し, 次のような結果を得た. 1) アルファジオンの投与によって肝ミクロゾームのチトクロームP-450は増加した. 2) アルファジオンの主成分であるalphaxaloneを肝ミクロゾームに添加すると, Ⅰ型の差スペクトルが得られる. 3) AlphaxaloneのチトロームP-450との解離定数は, 2.5μMで親和性が高い. 以上の結果からアルファジオンは肝ミクロゾームのチトクロームP-450で酸化的代謝を受けることが示唆された.
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© 1983 産業医科大学
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