2013 年 39 巻 p. 25-36
本研究では,まず我孫子駅近くの工場跡地再開発による「我孫子マンションエリア(大規模マンション4つが集積)」に萌芽する「オープンマインド」なコミュニティ形成活動を「21 世紀型地縁社会」創出モデルと位置づけた。研究目的は,このエリアの複数マンションを対象に,大規模マンションの特徴とされる共用施設の利用状況,集住活動の組織運営体制と活動状況,マンション内外に広がる人間交流実態,マンション間の連携活動の現状等を明らかにし,コミュニティ形成支援の計画に関する実践的・学術的成果を蓄積することとした。研究成果では,大規模マンション集住活動の共通点と我孫子マンションエリアにおける地縁社会創出の方向を明らかにした。