獣医麻酔外科学雑誌
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骨軟骨性外骨腫と骨外性骨肉腫の犬の一例
長谷川 貴史内田 和幸小川 博之藤田 健夫
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2000 年 31 巻 3-4 号 p. 49-55

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抄録
左後肢の跛行を示す10ヵ月齢, 雄のゴールデンレトリバーの大腿骨遠位に骨腫瘤がみられた。また, 大腿骨遠位端と脛骨近位部では骨の糜爛・融解と骨膜反応を認めた。断脚後の病理組織診断は, 異型性変化を伴わない高分化型細胞で構成された骨軟骨性外骨腫であった。そのため化学療法は実施しなかった。術後約140日目に体表腫瘤が体躯に確認され, 病理組織学的に骨外性骨肉腫と診断された。腫瘍の肺転移も認められた。症例は術後約160日目に死亡した。
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