抄録
犬の骨肉腫に対して断脚術と補助的化学療法として、低用量シスプラチン(35mg/m2以下)もしくはカルボプラチン(150mg/m2以下)を実施したものについて安全性と有効性を検討した。シスプラチン(3頭)の投与量中央値25mg/m2、投与回数中央値12回、カルボプラチン(7頭)の投与量中央値100mg/m2、投与回数中央値11回であった。臨床的および血液学的異常の多くは軽度もしくは中程度であった。無治療(5頭)、断脚のみ(5頭)、断脚と低用量化学療法の生存期間中央値は、それぞれ、84日、60日、317日であり、断脚と低用量化学療法を実施したものは、無治療と断脚のみと比べて有意に生存期間が延長した(P<0.05, P=0.023)。以上のことから、断脚術と低用量化学療法の併用は生存期間を改善する可能性があるかもしれない。