2025 年 29 巻 2 号 p. 131-136
ふるさと納税制度を活用した牛肉の消費促進の可能性を検討するため,ふるさと納税の返礼品として提供される牛肉の用途や満足度など受け取った側の意向を明らかにすることを目的にインターネット調査を行った。インターネット調査会社を通じて10000人を対象にスクリーニング調査を実施した結果,うち1,087人(11%)が過去3年以内に返礼品として牛肉(精肉)を入手していた。その中から無作為に抽出した400人に対して10項目からなるアンケート調査を実施した。
調査の結果,本調査の有効回答者365人のうち,94%の人が自家消費用として牛肉を入手していた。また,95%の人が牛肉を選択する際に価格に対する内容量を重要視する傾向があった。返礼品として受け取った牛肉に対しておおむね満足している人の割合は88%であり,今後も牛肉を返礼品として選択する可能性がある人の割合は85%であった。
ふるさと納税制度は利用者にメリットも多く,今後も利用者が増加していくことが見込まれる。今後,ふるさと納税を活用して地域の牛肉の消費拡大をより一層推進するためには,牛肉を返礼品として選択している人の意識やニーズをさらに詳細に分析することが重要になると考えられる。