獣医疫学雑誌
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野生及びラボラトリーマウスの生長パターンにおける3つの成長曲線モデルの比較
Edy KURNIANTO新城 明久菅 大助
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1997 年 1 巻 2 号 p. 49-55

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抄録

本研究は野生マウスとラボラトリーマウスの成長データを用いて, 3つの成長曲線モデルを比較した。材料には野生マウスであるヨナクニマウス (Yk, Mus musculus molossinus yonakuni) とラボラトリーマウスのCF#1系 (Mus musculus domesticus) を用いて生時直後から10週齢までの体重を週ごとに測定した。ヨナクニマウスは雄44匹, 雌45匹, CF#1系は雄雌それぞれ45匹を供した。成長曲線はGompertz, logistic, Asymptoticの3つモデルを用いて亜種間の性ごとに分析した。全てのモデルはSASを用いてGauss-Newton法に当てはめた。3つの成長曲線モデルの比較の判断は決定係数 (R2) を用いて, 決定係数が高い値を有するものを最適モデルとした。本研究の結果, Gompertzモデルが両亜種の各性ともに最も適合し, R2は0.999であった。

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