犬の急性下痢症に対して,ベルベリン配合動物用整腸消化剤(BB剤)および生菌配合動物用止瀉剤(DB剤)を単剤投与あるいは併用投与し,対照である人用止瀉剤(Ph剤)およびプラセボ剤(P剤)とその治療効果を比較した.試験に供した犬126頭を,BB群,DB群,BB+DB群,Ph群およびP群の5群に分け,各製剤を投与した.その結果,BB剤およびDB剤の単独投与は,下痢に対する治療効果を有することが明らかになった.また,BB剤およびDB剤を併用により治癒までの日数が短縮し,その治療効果も増強することが明らかになった.