日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
日本産業動物獣医学会誌
鮭皮コラーゲンペプチドの牛蹄冠部周囲真皮への影響と効果
保坂 善真, 後藤 千尋, 阿部 敬, 永易 彩, 植田 弘美, 竹花 一成
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 63 巻 1 号 p. 38-43

詳細
抄録
牛に飼料とともに鮭皮由来コラーゲンペプチド(MCP)を8週間摂取させ,前肢蹄冠の背側,外側,指間の真皮を解析した. MCP群の背側と外側の蹄冠皮膚は真皮の厚さ,線維芽細胞数,コラーゲン細線維の直径が増加,上昇した. MCP群の指間真皮の線維芽細胞数は増加したが,厚さは低下し,コラーゲン細線維直径は減少した. 線維径を調整するデルマタン硫酸とⅤ型コラーゲンはMCP群のすべての部位で増加し,特に指間での増加が顕著であった. 結合組織の強さの指数MADは背側と外側で増加したが指間では減少した. MCP投与による指間真皮のユニークな応答は細いコラーゲン細線維を集めて柔軟な結合組織を形成し,着地時の衝撃を緩衝するためと考察した. MCPは線維芽細胞に作用し蹄冠の各部位に即した太さのコラーゲン細線維を産生させ,真皮構造を強化する効果があると考えられた.
著者関連情報
© 2010 公益社団法人 日本獣医師会
前の記事 次の記事
feedback
Top