日本獣医師会雑誌
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産業動物臨床・家畜衛生関連部門
栃木県における豚トルクテノウイルスの浸潤状況及び感染動態調査
米山 州二湯澤 裕史岡崎 克美宇佐美 佳秀
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2012 年 65 巻 4 号 p. 271-277

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抄録
栃木県の豚群における豚トルクテノウイルス(TTV)の浸潤状況,感染動態及び後向き調査を行った.2009年に採取した21農場201検体を用いた浸潤状況調査では,TTV1及びTTV2がすべての農場から検出され,個体別の陽性率はそれぞれ77.6%,56.2%であった.若齢豚の陽性率は月齢が進むに従い上昇傾向を示し,TTV1は5カ月齢(97.7%),TTV2は3カ月齢(91.7%)で最高値となった.繁殖豚の陽性率はTTV1がTTV2より高値で推移する傾向であった.3農場で実施した感染動態調査では,衛生環境等とTTV の浸潤率に関係は認められなかった.後向き調査では,1995年の検出率はTTV1が100%,TTV2が60.0%であり,2008年まで高率に推移した.TTVは県内の豚群に広域かつ高率に浸潤し,古くからまん延していたと考えられた.
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