2018 年 71 巻 6 号 p. 307-310
敗血症を呈した牛から大腸菌O119:H28が分離され,腸管外病原性大腸菌(Extraintestinal pathogenic Escherichia coli:ExPEC)感染症と診断した.検査結果から,泌尿生殖器感染症が全身へ波及したと考えられた.薬剤感受性は,TC,SM,KM及びSuに耐性を示した.分離された大腸菌株は病原性関連遺伝子として,付着因子(afa-8),鉄取込能(iutA,irp1及びirp2)及び毒素(cnf2,cdtIII 及びstx1)を保有していた.これらの遺伝子産物が複合的に作用し,重度の出血を引き起こしたと推測された.また,stx1を保有しており,強い病原性が示唆された.