1989 年 42 巻 12 号 p. 861-865
豚の膿瘍から分離したActinomyces pyogenesを変法VL液体培地で培養し, その上清からプロテアーゼ抗原を精製し, 参照抗血清を用いて間接ELISA法の反応条件を検討した.
野外の豚血清を用いてELISA法とAGP法を比較した結果, 32例のAGP陽性豚群血清の吸光度は0.528±0.079, いっぽう, 219例のAGP陰性豚群血清の吸光度は0.231±0.067で, AGP陽性豚群は有意 (P<0.001) に高い吸光度を示した.
すなわち, A-pyogenes感染豚のELISA比は非感染豚の1.81であり, しかも, ELISA法による成績はAGP法による成績とよく一致した.