日本獣医師会雑誌
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生ワクチン接種犬および野外感染犬におけるラテックス凝集反応による犬パルボウイルスの検出
佐藤 良治石川 義久岡田 展広林屋 早苗種子野 章原 元宣
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2000 年 53 巻 12 号 p. 825-830

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抄録
ラテックス凝集反応による犬パルボウイルス (CPV) 抗原検出キットを用いて, 犬パルボウイルス生ワクチン接種犬および野外感染犬の糞便へのウイルス排泄について検討した.ワクチン接種犬ではいずれも臨床症状は認められなかったが, 糞便からのウイルス分離は陽性であった.6週齢犬2頭はCPV抗原検出キットでは陰性であり, ELISA法では2-5単位と低値を示した.15日齢犬では4頭中2頭でCPV抗原検出キット糞便の原液で軽度の凝集を認めたのみで, 4頭はELISA法で3-100単位を示した.これに対して, 重篤な症状を示す野外感染犬7頭からのウイルス分離は陽性で, HA価は512-4, 096倍以上であり, CPV抗原検出キットでは2-512倍の凝集価を示した.これらの成績から, ラテックス凝集反応を用いたCPV抗原検出キットは, 糞便中に排泄されるCPV生ワクチン接種後のワクチンウイルスと野外ウイルスを小動物の臨床現場で迅速に鑑別するのに有用と思われる
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