日本獣医師会雑誌
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岡山県におけるアカバネおよびアイノウイルスの流行と異常産発生
福冨 豊子奥田 宏健明石 博臣小澤 清一郎多田 幸四郎萱原 佳美
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2000 年 53 巻 6 号 p. 377-382

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抄録
1998年8~10月に岡山県下でアカバネウイルス (AKV) とアイノウイルス (AIV) に対し, それぞれ未越夏おとり牛の89.9%, 46.4%に抗体陽転が認められた. 9月上旬以降アカバネ病が102例, AIV感染症またはAKVとの混合感染が疑われる症例が34例発生した. nested PCRにより遺伝子検索を行ったところ, 8月および9月下旬に採取したおとり牛血清から両ウイルス遺伝子が, 9月下旬~12月上旬に発生した流死産胎子および生後感染子牛からAKV遺伝子が検出された. また, 9月採血のおとり牛血漿からAIVが分離された. 先天異常が好発するAKVおよびAIV感染時胎齢はそれぞれ2~9カ月, 3~6カ月と推定された. なお, nested PCRは両ウイルス病の疫学調査ならびに迅速診断に有効であった.
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